前回の記事。
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前回はエンジンヘッドのオーバーホールをした。実は作業自体は去年の夏のことである。
これを書いている今現在、車体購入から1年近く経過したが未だにレストアは終わっていない。エンジンを組み立てた後も点火系やキャブの故障でなかなかエンジンがかからず、すっかり参ってしまって作業が進まずにいたのである。機構が古く、情報も少ないため構造を理解して故障部品の代替品を探すのにもかなり苦労した。
それでも地道に作業を続け、昨日ようやくナンバーを取得し公道を走ってみた。あと数か所の修正で完全にレストアが終了する。
といったところで今回の本題に入る。
今回オーバーホールしているこのエンジン、錆と汚れで外見が非常に汚い。
真鍮ブラシで綺麗にしようとしてみたが、このエンジンはシリンダー部のフィンが深く、奥までブラシが届かなかった。それに錆が結構深くまで広がっており(特にセルモーター部)、どこまで磨いてもご飯のおこげのような茶色が取れない。
仮に磨いて綺麗な金属光沢が出せたとしてもそれを維持するのは難しく、すぐに錆びてくすんでしまうだろう。銀に光る旧車のエンジンにとても憧れがあるのだが、仕方なく今回は塗装することにした。
まずは下準備。塗装するとはいえできる範囲の錆や汚れはブラシで落とした。 油汚れは塗装をはじいてしまうのでパーツクリーナーで脱脂を念入りにする。本当なら脱脂はシリコンオフがよい。
全部塗るのでマスキングはかなりいい加減。エンジン内部に塗料が入らないようにさえすればよい。
前々回、エンジンの腰上を分解しているので、まだバラバラ状態なのだがマスキングの都合により一度適当に組み立ててから塗装する。
↓過去の記事。
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今回塗るのはシルバーの耐熱スプレー。
ちょうど スーパーカブのエンジンを塗った1週間前に作業をした。
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まずミッチャクロンを下地として吹いてみたが、結論から言うと不要であった。ミッチャクロンの耐熱温度は100℃もない。せっかく耐熱スプレーを使うのにその下地が熱に弱くてはまるで意味がない。
そうはいってもエンジンを塗るのはこの時が初めてだったので今回は塗ってしまっている。
垂れないように少しずつ、凹凸が埋まるように塗っていく。
近くで見ると微妙だが、離れて見るととてもきれいに見える。
スプロケカバーと比べるとこれだけ変わった。
セルモーターは取り外した状態で塗る。
後は耐熱塗料の焼き入れの作業をしなければならないが、今回はエンジンが大きいので行えない。走れるようになったときに何とか熱で焼き入れできることを期待している。
次回はいよいよピストンリングの交換をしてエンジンを組み立てていく。
~つづく~