前回の続き。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
とりあえず一度腰上を分解したエンジン。
今回はヘッドのオーバーホールに挑戦する。
とりあえずまずは分解していく。
バルブを外すための工具。「バルブスプリングコンプレッサー」というらしい。
こんな感じで使う。
外れたバルブ。鉛筆の芯のように固くなったススがこびりついている。
多分、かなり汚い方だと思う。
これはバルブのステムシール。ここが痛んで穴の径が大きくなったりするとオイル下がりの原因になるらしい。
とりあえずドリルにバルブをつけて真鍮ブラシで磨いてみたりする。
綺麗になった。
続いてヘッドのガスケット剥がし。これがかなりの重労働。
40年間圧着されていたためにガチガチに固まってなかなか取れない。それと吸排気のポートに付着した大量のカーボンもどうにかしたい。
カーボンやへばりついたバスケットはパーツクリーナーではほとんど綺麗にできない。
そこで今回はガスケットリムーバーというのを買ってみた。
この薬品、かなりキツい臭いがする。塗装の剥離も効果に挙げられていたが、以前使った塗装剥がしと全く同じ臭いがしたのでおそらく成分が同じなのだろう。もしそうなら塗装剥がしの方が安いのでそっちを買った方が得かもしれない。
ちなみにカーボン汚れならKUREのエンジンコンディショナーも割と効果があった。
スプレーするとふやけるのでヘラとブラシで掃除する。
このくらいで妥協。
バルブを組む前にすり合わせの作業をする。
専用のコンパウンドですり合わせをし「光明丹」というインクのようなもので面が出ているか確認をするのが正規の方法らしいのだが、今回はピカールとパーツクリーナーを使用した。
バルブの接地面にピカールを塗りタコ棒にバルブをつけてカンカン叩くように擦り合わせをする。接地と同時にくるっと少しだけバルブを回す感じ。あまり回しすぎるとバルブの接地面が広くなりすぎて駄目になってしまう。
今回は部品を交換していないのでそこまで念入りに擦り合わせる必要はない。
ある出来たらバルブを仮組みし、吸排気のポートからパーツクリーナー(灯油でも)を吹きかけて漏れてこないか確認する。漏れてこなかったら一応擦り合わせは出来ている(ということにした)。
各部の清掃も終わり、準備ができたのでバルブを組み付けていく。
ステムシール新旧比較。古い方はバルブの通る穴が摩耗して広がっている。
変形したり傷がつかないように取り付ける。
バルブスプリング。きちんと向きがあり、間隔がせまくなっている方が下側。小さいほうも同様。
外した時と逆の手順で組んでいく。
完成。
次回以降はエンジンの塗装やピストンリングの交換をしていく。
~つづく~