前回の続き。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
納車整備の計画としては、1度ある程度まで解体してから各部を清掃、錆落とし等を行い、再び組み付けるという感じで行う。
以前スーパーカブを整備した際もこの通り行ったが、一度解体してしまったほうが結果的に清掃が楽であり時間もそこまでかからなかった。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
そういう訳で今回は各部の状態を確認しながら、ある程度までYB-1を解体していく。
初めに、エアクリーナーエレメントを確認。
エアクリーナーボックスはタンクとエンジンの間にある円柱の筒。ネジ一本で簡単に開くので大変ありがたい。
スポンジは案の定ボロボロ。完全に劣化しており触ると粉のようになり崩れていく。これがキャブレターに詰まると面倒なので新しいものに交換する。
続いてマフラー。
2ストオイルでドロドロに汚れている。セッティングがおかしかったのか、乗り方がおかしかったのかは分からないが通常はここまでならないのではないか。
当初、レバーを握ってもクラッチが切れなかったのだが左クランケケース部のネジを動かし、クラッチワイヤーを調節すると、きちんと切れるようになった。
張り付いていないようで一安心、それにしても、前のオーナーはクラッチが切れないのに一体どうやってこれに乗っていたのだろう...
ちなみにこのカバーは前のオーナーがDIYで銀色の塗料を塗ったらしく、塗料がフレームにかなり飛び散っている。
シートをはぐると、茶色かった。
タンクも外した。
7,2Lも入るタンクはCD50のものと比べて一回り大きい。
フレームの茶色い汚れは全て錆だと思っていたがどうやら違ったらしい。濡れ雑巾でふくとかなり綺麗になった。
元からついていたリアキャリア、やけにグラグラするなと思っていたら取付け金具が無い。
唯一この明らかに純正部品ではない謎の金属片で固定されていた。
YB-1専用のリアキャリアは、かつての純正オプション品であり生産が終了した今となってはかなりのレアパーツである。某オークションサイトでもこれと同程度の中古品が1万円以上で取引されている程だ。数が少ない上に高いので買い戻そうと思うとかなり大変なのだが、今回は必要ないとのことで、売ることにした。
ちなみにステーはエーモンから出ている汎用の取付金具で、十分に代用出来そうであった。(実際試した)
↓これ。
続いてマフラーを取り外す。
マフラーは2つに分割でき、それぞれ特殊(?)なナットで固定されている。
緩めるためには↓のような工具が必要。
外れた。外見はかなり綺麗。
内部は汚い。
チェーンを外すべく、左クランクケースを開けると栗のような何かが挟まっていた。どこを走っていたのだろう....
ベンリィ、カブとは異なり、スプロケットはクリップで留まっている。
前スプロケットは11丁と小さい。ビジネスバイクであることに加えて、一般的に低回転時のトルクが弱い2ストエンジンだからなのだろう。
クラッチを握ると写真中央の金具が回転しながら浮き出るようにしてクラッチに繋がる金属の棒を押し込み、クラッチが切れるという仕組み。
肝心のギアの部分がプラスチックでできており、若干頼りなく感じた。
チェーンを外した後、後輪タイヤを外す。
リアフェンダーは結構錆が来ている。
そのまま勢いづいてエンジンまで下した。固定箇所が多くて若干めんどくさい。
なぜキャブレターやワイヤー、ホース類を外さないうちにエンジンを下ろしてしまったのか... ホースが抜けて2ストオイルがこぼれたりと色々大変だった。
外したエンジン。
奥にあるのはタウンメイトの50ccエンジンだが、2ストエンジンと4ストエンジンの構造の違いが良くわかる。
最後に電装。
左のカバーを開けるとバッテリーやイグニッションコイルが見える。黒いプラスチックのケースを外すとレギュレーターとウインカーリレーがある。
ちなみにヒューズは平型で7.5A。バッテリー端子のコネクターに刺さっており、バッテリーを取り付けると隠れて見えなくなる。予備を入れるスペースがどこにあるかは分からなかった。
おまけにスイングアームやその他諸々を外したところで分解は終わり。
フロントまでやるとフレーム内部を通るメインハーネスまで外すことになりかなり面倒なのでそのままにしておく。
次回は洗車、錆止め、キャブレターのOHなどをやっていく。
~つづく~