前回の続き。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
今回から車体を一度分解し、レストア作業を始める。
今回の記事ではただひたすら分解作業の画像を挙げていく。
個人的に購入前に車体がどういう構造になっているのか知りたくて仕方がなかったので、ひょっとして似たような人がいたら、僅かながらに需要があるかもしれないと思ったからである。
さっそく上から順に分解していく。
まずはシートを外した。
シートは後方の2本のボルトと前方のつめで固定されている。この車体は40年前のものだがなんとシートに一切の破れがなかった。
サイドカバーも外す。
左がキャブレター、右のでかい箱がエアクリーナーボックスである。中央の銀色の円柱状の部品はウインカーリレー。このバイクの中でおそらく最も賢い電子部品である。
エアクリーナーのスポンジは風化してボロボロになっていた。指で触るとポロポロと崩れる。この粉がキャブレターに詰まってエンジンがかからなくなるというのが放置バイク定番の症状。
エアクリーナーボックス。
すべて鉄で出来ているため非常に堅牢な作りでずっしりと重たく、これだけで1kg以上はある。何故この車両が車体重量140kgと400ccバイク並みに重たいのか、なんとなくその理由が分かってきた。
こちらは反対側。
左の部品はセルスターターリレー、右がバッテリー。バッテリー電圧は6Vで6YB11-2Dという品番。
ここにあるその他のパーツとしてはレギュレーターがある。
コードは5本。
燃料タンクを外すとなんだか濡れた猫のようにほっそりとした印象になった。
続いてキャブレター。
兄弟車のCB125Tはツインキャブだがこちらはシングルキャブ。エンジンの吸気負圧を利用して弁を動かすCVキャブである。
中を開けてみると、緑色の何かがべっとりついていた。
おそらく劣化したガソリンだろう。思っていたよりはずっとマシであったがやはりそれなりの期間放置されていたのだと分かる。
スライドピストン。
蓋。
これは「ダイヤフラム」という部品。これが破れると圧力が逃げてしまい、スライドピストンが動かなくなる。幸いにもゴムがまだ生きており、破れも一切無かった。
前回書いた通り、この車体はエンジンこそかかったものの、スロットルを捻っても反応がない。ダイヤフラムが破れていないということはどこか他に原因があるはずだが....
インテークマニホールド。
2気筒エンジンにシングルキャブレターなのでキャブ側から二つに分かれている。
マフラーも外す。
マフラーはここのボルトで固定されている。タンデムステップの固定もここ。
マフラーは結構デカい。残念なことに片方は腐って下のほうに穴が開いていた。
排気口はススまみれである。
途中経過。
イグニッションコイルのマウント部。
地味にここがどこにアースを繋いでいたのか分からなくなる。
続いてエンジンを降ろす。
これがまた、びっくりするほど重たい。
前輪、フロントフェンダーも外す。
「兜フェンダー」と呼ぶに相応しい重量感。拳銃の弾くらいなら弾き返すかもしれない。
メインハーネス。
リアブレーキランプのスイッチ。
メインキー。
内部が錆びて絶縁していたので分解清掃した。
内部には金属の小さな球が入っているので無くさないよう注意。
だいぶスカスカになった。
タンクのエンブレム。
フロントフォークも外して、
完全にバラバラになった。
今回はここまで。
ただ分解するだけだったので特に解説することもない。
次回はエンジンのオーバーホールを行う予定。
~つづく~