こんにちは。
前回に引き続き、スーパーカブの整備をやっていきます。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
清掃時に外したエンジンです。案の定砂まみれ。
30年以上前のバイクに言っても仕方ないですが、錆びて塗装が若干はがれてました。
錆と汚れを落とすべく、金ブラシで磨いていきます。
腰下部分はとりあえずきれいになりました。
腰上部分もやります。
とりあえず錆と泥汚れは綺麗になりましたが、クランクケースの錆も落としたため、一緒に塗装も剥がれてしまいました。
せっかく車体が綺麗なのにここだけ塗装がはがれているのも気になります。
水しぶきや泥で汚れやすく、また錆びやすい部分なので防サビも兼ねてどうにか綺麗にしたいです。
とりあえず残った塗装をはがします。
こんな感じで剥がれます。
綺麗なエンジンになりました。
このまま磨いて鏡面っぽくしてもよかったのですが、綺麗に保つのが難しいということだったので塗装することにしました。
エンジン各部にマスキングをして
腰上はビニール袋で保護
クランクケースに塗る塗料ですが、ケース表面の温度が何℃まで上がるのかがいまいち分からず、かなり悩みました。
通常、高温部に使う耐熱塗料は一定温度以上(180℃~200℃製品により異なる)の高温で焼き入れをして完全硬化させなければ耐熱性能を発揮できません。この加熱処理が十分でないと塗料が固まらず、すぐに溶けてしまうそうです。
エンジンのシリンダー部ならともかく、クランクケースが180℃になるかといえば多分なりません。なのでエンジンの排熱でクランクケース部の耐熱塗料の焼き付けを行うのは無理そうです。
かといって普通のアクリル塗料の耐熱温度はせいぜい80℃。長距離走行をしてエンジンが熱くなると、これではドロドロに溶けてしまう可能性があります。
いろいろ考えた結果、耐熱塗料以外で一番耐熱性が高そうなウレタンスプレーを吹くことに。
こんな感じ。
まるで新品。
綺麗にはなりましたが、熱に耐えられるかどうかが問題です。
結果から言うと「まずまず」といった具合でした。1時間以上連続して走った後でも溶けてはいません。しかし、若干柔らかくなるようで爪で強く引っかいたり、ドライバーの先でこすったりすると剥げてしまいます。
手で触る程度なら全く問題ありません。指で強くこすっても大丈夫でした。
まぁ、そもそも熱くなったエンジンに触る機会もそんなにないと思いますが・・・
と、いうような事もあり焼き入れができそうな左側のカバーには耐熱スプレーを吹くことにしました。
![KURE(呉工業) 耐熱ペイントコート シルバー (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料 [ 品番 ] 1065 [HTRC2.1] KURE(呉工業) 耐熱ペイントコート シルバー (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料 [ 品番 ] 1065 [HTRC2.1]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/416kgowRZZL._SL160_.jpg)
KURE(呉工業) 耐熱ペイントコート シルバー (300ml) 金属パーツ用耐熱塗料 [ 品番 ] 1065 [HTRC2.1]
- 出版社/メーカー: KURE(呉工業)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
厚く塗ると気泡ができてしまうので薄めに塗って190℃で40分ほど、オーブンで焼きます。
上手に焼けました。
念のため、もう一度上から重ねて塗り、再びオーブンで焼きます。
これは作業がすべて終わってから撮った写真ですが、かなりきれいに仕上がっています。
耐熱スプレーを吹き、十分に焼き付けを行ったこちら側はかなり塗装が強いです。
高温になっても全く強度が変わりません。爪で引っかいても、もちろん手で触っても全くの無傷です。
今回はここまで。
エンジンはバイクの顔といっても過言でないくらい、よく目立つ部分です。
ここがきれいになるとバイク自体が若返ったように見えますね。
~つづく~