こんにちは。
日に日に気温も上がり、もはや暑いまである今日この頃ですね。
前回の記事。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
昨年の8月末から本日(2019年5月)に至るまで、この中海に沈む一式陸攻についての進展は特にありませんでしたが、並行して調査していた「二式大艇」や隠岐の島の水上機などについて、新たな発見がいくつもありました。
今までは分からなかった機体の処分場所についての証言が得られ、近いうちに周辺を調査をする予定です。
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先日隠岐の島へ行き、話を聞いてきたので、また後日記事を更新します。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
この他にもいくつか調べていることがあります。また、ある程度形になったら紹介しようと思っています。
さて、今回の内容に移ります。
なんとこの度、陸攻捜索のために船を借りることができました。
いくら暖かくなったとはいえまだ5月です。
沖合300mまで泳いでいくにはまだ水の冷たい季節だったのでこれは大変助かりました。
今回は以前紹介した湖底の険悪地の正体はいったい何なのか、その正体に迫っていこうと思います。
その前に。
前回も言いましたが、まず第一に例の険悪地がある海底12mの様子をどうやって観察するか、という大きな問題を解決しなければいけませんね。
水深12m、素潜りで行くにはちょっと深いです。
スキューバの道具やサイドスキャンソナーを借りようにもまだ、そこまでの資金が出せません。現段階では多くの人を巻き込んで資金を調達するというようなことは不可能です・・・
できるだけ安く、楽に湖底を観察する手段が求められます。
そこで思いついたのがこれ、アクションカムです。

【国内正規品】GoPro HERO7 Black CHDHX-701-FW ゴープロ ヒーロー7 ブラック ウェアラブル アクション カメラ 【GoPro公式】
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これに防水措置を施し、船上から紐で吊り下げて、水中を観察します。
↓お金がないならこういう安いのが良いです。品質と性能ともに本家とそこまで大差ないです(個人の感想です。)
このように重りとホームセンターで買った金具を使って、
こう。
命名、浅瀬調査艇「ちゅうかい3000(cm)」
かの有名な有人潜水調査艇「しんかい」を真似てこの名前にしました。
カメラの防水性能は約30mです。
これに紐をつけて船上から垂らします。
また、せっかくなので映像をリアルタイムで見たいです。
このアクションカムにはwifi機能がついており、スマホやタブレットで映像をリアルタイムで見ることができるのですが・・・
それが水中では全く通用しないのです。
理由はただ一つ、水中ではwifiの電波が遮断されてしまうから。
そこで水中でもwifi接続を維持する方法はないか調べました。
するとこのような商品が...
このケーブルの中にwifiの電波を這わせる(?)ことにより、水中でも接続を維持することができるようです。とても画期的な商品ですね。数件のレビューを見ましたが、どれも問題なく水中、水上間でのwifi接続の維持に成功していました。
しかし・・・長さが10mしかない!足りない!
とても残念なことに10m以上の長さのものは売っていませんでした・・・
こうなっては仕方がありません。
「自作」という第三の可能性に活路を見出すことに・・・
さっそく「gopro wifi 水中」と検索すると意外にあっさりとこのケーブルを自作する方法が出てきました。しかも結構簡単、そして買うよりずっと安い。
私でも出来そうな感じだったので実際に作ってみることにしました。
主に必要な材料はこれ。

マスプロ電工 家庭用75Ω4Cケーブル 灰色 20m S4CFB20M(H)-P
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テレビ関係の配線で使うケーブルっぽいです。大体1mで140円くらい。
上のリンク記事に詳しい解説が載っているので詳細は省きますが、このケーブルの先端を加工することで実際に売っているwifi延長ケーブルと同等の働きをするものを作ることができます。
①切って中身のコードを出す。
②出した決まった長さにコードを加工。
電波の速度(300000km/s)とwifiの周波数(2.4GHz)からなんやかんや計算して出した長さ、31.25mmにそれぞれのコードを加工します。
③水が入らないように適当に処置。
ちなみにコードが直接水に触れるようにしておくと失敗しました。
準備が整ったので早速運用試験。
結構はっきり映っていますね。これならいけるかもしれません。
タブレットを使ってリアルタイムで中継してみましたが、2秒程度の遅延があるものの10m以上の水深があっても問題なく見ることができました。
あとはこれが、現地でどのくらい通用するか・・・
と、いうことで迎えた調査当日。
2019年5月1日、令和になって初めての日です。
GPSと険悪地の座標を元に、船で例の険悪地を目指します。
が、これがなかなか難しい。
GPSに多少の誤差があることに加えて船が流され、同じ位置で留まっておくことが非常に困難でした。錨を下ろしても湖底がヘドロであるため、きちんと固定ができません。これは予想外でした。
作戦を変更し、船で険悪地周辺を行ったり来たりしながら湖底を撮影することに。
↑カメラ本体の設定ができていなかったので日付はめちゃくちゃです。
これは少し外れた地点の様子です。水深は8m程度、湖底は砂地で何の凹凸もなく、まったく生き物が住んでいません。
湖底はゴミだらけでは?と思っていましたが、想像以上に綺麗です。
こっちは水深10m以上の地点。こちらは例の険悪地に近い位置です。
この日は曇りで湖底まで光が届かないのか非常に暗く、何も見えませんでした。
さらに底に積もったヘドロが、視界を邪魔しています。
この視界の悪さではちょっと捜索するのは難しいですね・・・
結局、こんな感じで3時間くらい湖底を撮影し続けたのですが例の険悪地の正体を捉えるには至りませんでした・・・
非常に残念です。座標が分かっていて、船があったとしてもここまで難しいとは思っていませんでした。
これは逆に泳いで行ったほうが良いかもしれません・・・
今回はここまで。
船まで使って行った初の調査でしたが、残念ながら険悪地の正体を見ることはできませんでした。でも、まだこれで諦めるというわけではありません。
今年の夏に、再び挑戦したいと思います。
~続く~