こんにちは。
最近すっかり春らしくなり、花粉症で目鼻が痒くて仕方のない季節になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、昨年夏は、タウンメイトT50というバイクのレストアに挑戦しました。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
なんとかレストアには成功し今は普段の足として使っています。
実はこの時、もう1台タウンメイトを購入しているですが、様々なトラブルが発生し作業が難航したため途中でレストアベースを変更したのです。
余った車体はしばらく庭に放置していました。
↓主な原因。
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↓レストアを放棄した記事。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
冒頭で「すっかり春らしく」などと書きましたが・・・そう、春といえば、出会いの春、別れの春、レストアの春、などと言います。
なので、これをいい機会に今回はもう一台のタウンメイト、この難関と向き合い、なんとか決着をつけようと思います!
目指せ公道復帰!!!
・現状
まずは今、車体がどうなっているか説明します。
画像中の手前の車両です。
一見すればもはやただのゴミです。途中まで塗りかけている感じがなんとも哀愁を感じさせます。
無惨。まさにそんな感じ。
画像ではハンドル周りを一式ごそっと取ってあります。
今回レストアするにあたってこの車両が抱えている大きな問題は主に2つ・・・
①車体が一部、ベッコベコにへこんでいる。
リアショックのボルトの少し後ろのあたりがベコベコに凹んでいます。
野外放置していたので、何かの拍子にすごい勢いで倒れ、何かにクリーンヒットしたようです・・・
位置が悪く、ハンマーで叩けません。これには困った。
②マフラーを固定するボルトが片方、根元から折れている。
これはまぁ、私もつらいので特には何も言いません・・・
今回はこの2つの問題の解決が目標です。
まずは①の凹みの修復です。
とりあえずエンジンを降ろしました。
ジャッキで支えながらエンジンを固定している2本のボルトを外して降ろします。
ここは、一般的なバイクではフロントスプロケットがついている場所です。
タウンメイトはシャフト駆動なので他にはない構造をしています。
持った感じでは10kgくらいありそうです。
エンジンが降り、身軽になったので・・・
車体を寝かせて叩く!!(持ってるのは線路)
硬い。
全く直りませんでした。
叩いて直すというのはどうやら無理があったようです。
そこで....
パテで全部埋めることにしました。
凹みを直さなくてもタイヤに干渉しないので問題はないです。
↓大きな凹みにはこのような軽量のパテを使用します。
パテを盛り付ける周辺の塗装をはがして下地を出した後、車体にドリルで穴を開けます。
こんな感じ。
次に、鉄プレートとボルトを・・・
先ほどの穴に取り付けます。
これは、パテが崩れにくくすることと、強度を出すことが目的です。
出っ張った部分は削って落とします。
パテを塗ります。
小学校の頃に作った粘土細工みたい。
乾いたら表面をいい感じに削ります。
完成。
まぁ、違和感はないですね。
これで、車体の凹みの修復は完了です。
次に、②のマフラーを固定する排気口のボルトを直します。
まずは、ボルトが元あった場所を削りました。
ここには本来ネジが切ってあり、そこにスタッドボルトが固定してありました。
どれほどの厚さがあるかわからないので間違えて削り過ぎて、ぶち抜かないように注意します。
ある程度穴が掘れたらボルトの固定作業に入ります。
市販の六角ボルトの頭を落として、それを使用しました。
ここからが問題です。開けた穴にボルトをどうやって固定するか、これが難しいのです。
強度的にはそこまで必要なくマフラーが固定出来さえすればいいのですが、今回は2つの方法を考えています。
第一の案は「アルミロウ付け」です。
元々、溶接でくっ付けたいと思っていましたが、シリンダーヘッドはアルミ製。
聞くところによるとアルミの溶接はめちゃくちゃ難易度が高いということでした。
家で素人がやるのは絶対無理です。
アルミの接着の方法について色々調べてみると、こんな物を発見。
↓これ。

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これは強度が高く、おまけにアルミのロウ付けに必要な専用の溶接機やフラックスとかいう薬品も必要ないので簡単だということです。一般的なガスバーナとこれがあればアルミのロウ付けが可能とのことでした。
紹介動画を見ましたが、かなり強力そう。融点も380℃と他の商品に比べて幾らか高く、これなら排気口の部分にも使用できるかも。
まぁ当然、こういう危なすぎる図になります。
当然の火災に備えて、申し訳程度の消化器を用意。
恐る恐るシリンダーヘッドを炙っていきます。
しかし、いっこうに棒は溶けず・・・母材も熱くならない・・・
そもそもバーナーがボロい・・・
失敗。
火力が全然足りませんでした。バーナーを直接あてると溶けることには溶けますが、全く接着する様子がありません。かといってこれ以上火力を上げれば、エンジンが壊れそうで・・・
アルミのロウ付けは難易度が高いうえに、この場所には不向きすぎました。
別の方法を考えます。
第二の案。「ネジ穴を作る。」
先ほどドリルで穴を開けた穴にネジ溝を作ります。これは失敗したら取り返しがつかないのでやりたくありませんでしたが、他に手段がないのでやります。
このような道具を使います。

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元のボルトよりも太めのものを使いました。M8という大きさのピッチが1.25のネジです。
こんな感じでゆっくりとねじ込んでいきネジ溝を刻みます。
いけた!!!!
やったー。できました。
大体、5回転くらい入ります。少し締め込むとかなり強力に固定できています。
これならマフラーも固定できそうです!!!
結構あっさりできましたね。バーナーでエンジンを炙っていたころが懐かしい・・・
今回はここまで。
まぁこんな感じで、今回はレストア最大の障壁であった2つの大きな問題を解決することができました。今回は友達と一緒にやっていますが、やはり複数人でやると楽ですね。
3週間以内の完成を目標にこれからレストアを進めていきます。
~つづく~