前回の続きです。
akiyuki2119067018.hatenablog.com
あれから日を改めて実際に泳いでみました。
それで1つ、分かったことがあります。
水深が異様に深い.....
なんと、先日載せていた地図では6mほどしかないはずの場所の水深が10m以上あるのです。ここは戦後に埋め立て工事の材料調達のため、湖底の砂を取ったという話は聞いていましたが、予想以上に範囲が広く、そして深い。
これは一体どうなっているのか。
海上保安庁発行の海図を買いました。
(海上保安庁刊行 W1174)
なんと、不時着した現場周辺はこんなに掘られていました。かつて6mだった場所が12m......なんと、2倍ほど深くなっています。
ここまでとは思ってもみませんでした。
掘られている範囲は旧海岸線から1000mあるかないかという所まで。証言の不時着位置と合わせると結構微妙な感じですが、もし仮にこの中に一式陸攻があった場合は探すのが困難です。
海図をよく見ると.....
(海上保安庁刊行 W1174)
赤丸で囲った部分ですが、所々浅瀬が不自然に残っている部分もありますね。
しかも、例の漁師さんの家の前で、旧海岸線からは600m~700m。
一体どういう理由でこのように浅い部分が残っているのでしょう?単なる気まぐれ?
それとも、何か湖底にあったものを避けたのでしょうか?まぁこれは都合のいい想像ですが。
さらに、太平洋戦争当時の美保基地の航空写真を入手しました。
戦時中、米軍が撮影したものだそうです。
ちょっと画像が汚いですが、滑走路が4本あるのが見えるでしょうか。現在とはどの滑走路も向きが異なります。
現在の滑走路って戦後に新設されたものだったのですね。
不時着した当時は安来市方面から風が吹いていたそうなのでおそらく、画像中の右肩上がりに伸びる一際細い滑走路、この第4滑走路を使用して離陸を試みたのではないかと思います。
そして、この4本の滑走路と現在の海図を照らし合わせると、このようになります。
(海上保安庁刊行 W1174)
手書きなので正確性にはやや欠けますが、第4滑走路から引いた直線は例の浅瀬と非常に近い距離を通ります。前述の「掘削作業時に障害物があったからここを避けた」というのもあながち間違っていないのでは.....
「よしここだ!!ここに行ってみよう!!」と梅雨が開けるのを待って再び海へ。
この日は波がない。
元々海水浴が趣味なので装備は一通り揃っています。
そして今回初登場の頼もしい新装備達。
ポータブル魚群探知機と防水カメラです。
魚群探知機は魚だけでなく水深と大まかな地形を測ってくれます。
これがあれば大丈夫だろう。
そう思っていざ入水。
が、
水がめっちゃ汚ない.........
なんと、50cm先すら見えません!!
腐ったお茶のような汚い緑色に濁っています。市のホームページによるとこの周辺の透明度は2.5mですからこの日は普段よりずっと汚いです。
先週の西日本豪雨の影響でしょうか。こちら側でも結構降ったので一気に河川の濁った水が流入したのでしょう。
中海は外洋に繋がる水路が狭いので水の循環が遅いのです。これはもうしばらく待たないと行けませんね.....
それと、まっすぐ泳ぐのが難しかったです。この辺りは微妙に流れがあり、知らぬ間に少しずつ流されてしまいます。GPSか何かがあった方が良さそうです。
水が綺麗になるまで少し時間をおいてみようと思います。
う~ん。どれだけ綺麗になるかなぁ.....
~続く~